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誰もが知りたい症状

矢印 ≫38 【前足根管症候群】

前足根管症候群は足背部に痛みやしびれ感がある疾患で、主に靴ひもにより圧迫され発症するものが多く、足背から第一、二趾にかけて痛みやしびれ感などの知覚障害が現れる神経障害です。ひもの結び目のかかる部位やハイヒールのバンドがかかる部位が解剖学的に圧迫されやすいという特徴がある。
原因は足背から第一、二趾につながる深腓骨神経が足関節の下伸筋支帯(支持組織)のトンネル内で圧迫されて起こるもの。(図−1)他に、足部中央で第一、二楔状骨と中足骨との関節部背側で、短母趾伸筋腱との交差部で圧迫されて起こるものとがある。(図−2)
仕事中や運動時、靴を履いた時に足背部のしびれ感や痛みが増強し、歩行時に足関節の底背屈動作を繰り返すことにより、靴ひもの結び目や靴ひもがクロスする部分で圧迫が起こり、神経障害(知覚障害)が発症し、圧迫が強度の際は麻痺も生じることさえあります。靴によっては、登山靴、スキー靴、ハイヒールなども発症の原因である。しかしながら、素足や安静時にはしびれ感や痛みは軽減するため、軽症な足背部の痛みと軽視されがちな疾患です。
日常生活指導として、靴のひもをゆるめることや靴を変えて圧迫が起こらないようにすることが必要です。治療としては足背の圧迫部にテーピングパットを施行し、神経圧迫を軽減さします。また、電気治療(中周波治療法、超音波治療法)や鍼治療も有効的であり、ほとんどの症例は保存療法で軽快し、手術治療はほぼ必要はありません。
しかしながら、圧迫の程度や筋力低下、麻痺の程度など徒手検査や精密検査により手術が必要か否かの正確な判断は必要です。的確な判断を怠ると日常生活動作にも支障をきたし、手術選択も避けられない状況になりかねません。間違った判断や自己判断はいたずらに治療を長引かすことになります。かならず専門医の指示を守り、適切な治療・指導を受けましょう。

図-1   図-2

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