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誰もが知りたい症状

矢印 ≫45 【足関節骨軟骨損傷(離断性骨軟骨炎)】

足関節における強度の捻挫や習慣性の足関節捻挫、足関節を駆使するオーバーワーク(毎日のハードトレーニング)によって、外側靱帯損傷を合併する例が多く、受傷後2ヶ月以上経過しても疼痛の軽快がみられず、足関節の不安定性がある場合は足関節の骨軟骨損傷があることがあります。主に距骨(踵の上方にあり下腿の骨と連結し、足関節を形成)の前外側部か後内側部に発症し、重度の場合は骨から軟骨が完全に剥がれ、関節内遊離体を形成します。
足関節の軟骨特性は膝よりも接触面積が少なく、厚さも薄く、運動による負荷がかかりやすいため、多くのスポーツ選手や若年層に、この障害がみられます。 しかし、加齢による変形が生じにくいのも足関節の特徴です。
距骨々軟骨損傷の分類は、(1)軟骨下骨の微小骨折(2)骨軟骨片の部分剥離(3)骨軟骨片の完全剥離、もしくは剥離部の残存(4)骨軟骨片の骨欠損の4段階に分類され、 画像診断の中で、レントゲン画像では、(1)のような軽微な損傷を判別することは極めて困難であり、MRI画像による画像診断がより正確に病変を画像化し、的確な診断が可能です。
治療法としては、保存療法と手術療法があり、保存療法はアイシング、アイスマッサージを行い、損傷程度が軽度の場合はテーピングで固定を行います。損傷程度が強度の場合は松葉杖とテーピング固定、あるいは装具による免荷固定を行います。疼痛が軽減すれば関節可動域訓練と足関節強化メニューやスポーツリハビリを行い、運動段階を徐々にレベルアップをしていきます。進行度が(1)の損傷程度であれば、保存療法でも十分にスポーツ復帰は可能ですが、進行度が(2)以上で症状が回復しないケースは、手術の適用も視野に考えなければなりません。スポーツ種目によっては保存療法ではスポーツ現場に復帰できないケースや、手術選択が必要な場合もあります。したがって、足関節の骨軟骨損傷の程度がどういった状態か、精密検査(画像診断)などにより正確な判断を要します。
また、現在おかれている生活環境、日常生活動作レベル、スポーツ種目やスポーツの活動レベルなどを考慮し手術が必要か否かの判断も必要です。的確な判断を怠ると日常生活動作にも支障をきたしかねません。間違った判断や自己判断はいたずらに治療を長引かすことになります。かならず専門医の指示を守り、適切な治療・指導を受けましょう。

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