リハビリは『頭』と『体』、そして『心』で行う


リハビリテーション（rehabilitation）という言葉は現在では世間一般に広く知られており、『怪我の後療法』や『身体の訓練』、『社会復帰』といった言葉を連想していただけるのではないでしょうか？
この言葉、再びという意味を表す『re』という接頭語と、ラテン語の『habilitation（適合させる）』という言葉が繋がって出来たものです。直訳すると『復権』『復職』『名誉回復』という意味になるそうです。


なんだかむずかしい話になりましたが…


ようするに我々医療人は、『身体的苦痛』を取り除くだけでなく、患者の成し得る最大の『精神的』『社会的』『職業的』『経済的』な回復を目標に日々お手伝いさせて頂いているのです。


では、逆に我々がリハビリを受ける患者に求めているものは何か？


まず『頭』
患者本人が自分の症状や障害を深く知るということ。
何という症状？それが今後どういった障害に繋がるのか？
リハビリメニューの目的と効果、そして目標値。
担当者にどんどん聞いてみてください。そして患者さん自身も勉強してください。


そして『体』
これはリハビリを受けるための準備です。
無理な運動や暴飲暴食を避け、体調管理を行い、ベストな身体状態でリハビリに取り組みましょう。


そして『心』
必ず治すのだ！という強い意志。
そして自分なりの目標設定を持ち続ける事です。
『半年後には絶対にグランドに立って最高のパフォーマンスをするのだ！』
『３ヵ月後の正月には家族を連れて富士山に登るのだ！』
どんな事でも構いません。楽しくなるような目標を立ててください。


こういった取り組み方、考え方ひとつで、リハビリは楽しく意味のあるものに変わるのです。
リハビリ経験が人生の大きなプラスになる事もあるのです。