ある居酒屋でネクタイを緩めた会社員がこう呟いています。
「うちの息子は親に似て生まれつき運動神経が悪くて…」
どうにもならないといった表情でビールを飲み干しています。
夢はメジャーリーガーか、はたまた金メダリストか…悩みは尽きません。
はたして…運動神経は鍛える事ができるのでしょうか?
また生まれつき悪い子は良くならないのでしょうか?
両親が2人とも運動神経が悪いと子供も悪いのでしょうか?
まず、答えから言いますと、運動神経なんていう「神経」はありません。
神経を鍛える事自体も無理な話です。
私は生まれつき運動神経が悪いというのは、やや逃げの口実に聞こえます。
身体的なハンデを負いながらも頂点を極めたアスリートは数多く存在します。
確かにDNAの影響で体の大きさや筋肉のつき方は違うかもしれません。
しかしながら育っていく環境の中で大きく変わっていくのも事実です。
小さな頃から外で走り回っている子と、ゲームばかりしている子、これだけでも年齢を重ねるにつれ色々な面で差が出るでしょう。
あとは好きな競技に出会えているか、嫌いな競技を無理矢理していないか、前者は一生懸命に努力するでしょう。後者はどう逃げようか考えているはずです。
これも日を重ねるにつれ色々な面で差が出るでしょう。
「好きこそ物の上手なれ」なんて言葉もあるぐらいですから。
私は何事も努力すれば必ず良い答えは帰ってくると信じています。
そこに生まれつきの運動神経は関係ありません。
息子さんと一緒にメジャーリーガーを目指したいのなら、まず球場に足を運んで野球の魅力や素晴らしさを教えてあげるのはどうでしょうか?
そこが良いスタートとなる可能性は十分にあるでしょう。
|
|