朝夕、肌寒い季節になってきました。
現役を引退してから5年になりますが、秋の香りが漂うとラグビーシーズンの訪れを感じずにはいられません。


今期は新ルールが導入され、今まで以上にスピーディーな展開となります。
ボールが停滞する時間が減り、常にボールの動きから目が離せなくなります。
見ている方は楽しいのですが…選手はさらに体力強化に努めなければなりません。
さらに…走るだけでは通用せず、大きな衝撃に耐えうる強靭な肉体も必要となります。


さて今年の高校ラグビー、どこが優勝してもおかしくない戦国模様を呈しております。
春の選抜大会を制した常翔啓光（大阪）や昨年の覇者・東福岡（福岡）を中心に多くの実力校が虎視眈眈と栄冠を狙っています。


その中でも特に注目の全国大会予選をピックアップしてみました。


奈良県は春の選抜準優勝の『御所工業』と『天理高校』の一騎打ちが予想されています。
春の新人戦は4点差で御所工業に軍配が上がりましたが…
名門・天理高校の意地とプライドがどこまでチームを押し上げるか。
夏以降も着実に実力を上げ、連戦連勝を続ける御所工業の充実ぶりも見逃せません。
非常に見応えのある素晴らしい試合展開となりそうです。
奈良県決勝は11月16日に親里競技場で14：00キックオフです。


京都府も目が離せない一戦となりそうです。
春の新人戦を圧倒的な強さで勝ち抜いた『京都成章』と高校ラグビーの代名詞『伏見工業』が注目です。
今年は圧倒的に成章有利と思われていましたが、夏を過ぎ急成長を見せた伏見工業の充実ぶりが何とも不気味でなりません。
これまで幾度となくミラクルを見せてきた伏見工業だけにそう簡単には終わりそうにありません。
京都府決勝は11月16日に宝が池球技場で14：00キックオフです。


大阪第3地区は超大型チームの激突となりそうです。
『常翔学園（大工大）』と『東海大仰星』。タレント揃いの両校が中心になりそうです。
１つのミス、１つの状況判断で試合は大きく左右されそうです。
共に全国制覇の経験があり、意地と意地、プライドとプライドが激しくぶつかり合うでしょう。
おそらく全国のラグビーファン大注目の大阪府決勝となりそうです。
大阪府第3地区決勝は11月9日に花園ラグビー場で13：40キックオフです。


自分の背負った大きなプレッシャーに押し潰されそうになりながら…
来る日も来る日も練習に明け暮れ、身体の痛みも忘れて走り続けている選手達。


その集大成をたった60分間の試合に懸けるのは残酷なような気がします。
どんな結果であれ悔いの残らないよう精一杯頑張ってください。
今年も多くの感動が見られそうです。