肋骨はその位置や形状から骨折を生じやすく、
1)打撲による直接強打して起こる場合
2)胸部が前後あるいは左右から強く圧迫されて外側に骨折する場合とがあります。(下図参照)
症状は、肋骨部に押して痛む所があり、深呼吸、セキ、クシャミ、体を動かすことにより痛みが増強されます。
肋骨はその形状から、レントゲンで骨折が見られないこともよくありますが、上記のような症状があれば骨折を疑います。
治療は、専用のバンドをしめて固定し、安静を保ちながら電気治療、湿布や軟骨を施せば、3〜4週間の通院で治ります。
時に、胸膜、肺などの損傷が合併することがありますので、要注意です。
なお、骨がもろくなってきた方(骨粗鬆症)は、クシャミやセキでも、骨折を起こす場合があります。又、スポーツによる疲労骨折も見られ、最近、ゴルフスイングにより、過度の負担が肋骨にかかり、骨折される方も多く見られ、ゴルファー骨折と呼ばれています。(40歳以上に多発)
単純な骨折の場合は安静と加療で経過良好となります。
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