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誰もが知りたい症状

矢印 ≫22 【バーナーペイン】

  アメリカンフットボールやラグビー等のコンタクトスポーツでは、頚から腕(手)にかけて焼ける様な痛み(バーナーペイン)の症状がよくみられます。この焼けるような痛みは、バーナー、もしくは、スティンガー(刺す様な)といわれています。
原因として考えられるものは、相手選手との接触、又は転倒によって、地面等にぶつかった際、強い外力を受ける事により発症します。

1.頚が後ろに曲げられ、頚から出る神経(神経根)が圧迫された場合(図1)
2.頚が横に曲げられ、頭が向いた方の頚から出る神経(神経根)が圧迫された場合
3.頚が横に曲げられ、伸ばされた側の鎖骨の上にある神経の束(腕神経叢)が牽引された場合
4.肩が下に押し下げられ、下げられた側の鎖骨の上にある神経の束(腕神経叢)が牽引された場合
   (2・3・4は図2)

  その他に、外力による頚椎の椎間板ヘルニアによるものや鎖骨の上にある神経の束(腕神経叢)が直接打撃を受けた場合も発生するといわれています。二次的な症状として筋力・知覚の低下、頚を動かす度に焼ける様な痛みが反復しておこることもあります。
症状が消えるまでは安静が基本ですが、治療は1・2の原因で受傷した場合は牽引・温熱・電気治療等が有効な治療手段となります。しかし、3・4の原因で受傷した場合は温熱・電気治療はさておき、受傷姿勢を再度繰り返す様な索引療法はしてはなりません。
  また、仮に受傷から2週間を経過しても、症状の回復が認められない場合はより重篤な神経損傷も考えられる為、再検査・精密検査が必要となり症状が完全に消えるまでは自己判断は避け、治療に専念すべきです。
  再発予防としては、コンタクトプレーの制限・技術の向上もさることながら頚の筋力強化・練習(試合)前・後のストレッチは最重要です。アメリカンフットボールの選手には頚を保護するネックガードの装着も有効です。
日本のスポーツ医学は世界と比べるとまだ発展途上といえます。当院では世界のスポーツ医学の流れに目を向け、トレーニングメニューや復帰までのリハビリの方法、復帰の時期等、脊椎専門医と連携し、最新の情報をもって診療にあたっています。いずれにせよ自己判断は禁物です。

バーナーペイン

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