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誰もが知りたい症状

矢印 ≫41 【コンパートメント症候群】

下腿筋群は膜状の壁によって区画(コンパートメント)が4つに分類され、これらの区画以上に筋肉が膨張してしまう障害をコンパートメント症候群という。この障害は下腿の4つのコンパートメント全てに生じる可能性があり、その中で前面に生じるタイプが最も多く見られ、競技別では長距離ランナーに多く発症しています。主な原因は脛骨々折、打撲や筋断裂などによる外傷やオーバーユースによる炎症に起因するものが多く、筋肉を包んでいる膜は一定以上に広がらないため、内部にある筋肉が腫れ、その腫れにより神経や血管を圧迫し様々な症状を引き起こします。
筋部の圧痛や下腿のしびれ感、脈の拍動が感じないなどの症状が特徴的です。仰向けに寝た状態で足首の背屈・底屈を繰り返し、症状の有無で判断が可能です。また、症状が重度の際は、神経圧迫が高度になり運動麻痺を起こし、足が上がらないなどの症状が発症します。
受傷時はアイシングなどのRICE処置を確実に行い、また筋肉の緊張緩和のためのストレッチ、電気治療やハリ治療も有効です。
外傷やオーバーユース以外の原因によるものにランニングフォームや足に合わないシューズの使用、ストレスのかかるランニングパターンなどがあります。これらはインソールの装着、テーピングの使用などにより筋肉の負担軽減ができます。
ほとんどが保存療法を選択するケースがほとんどです。しかしながら、損傷程度がどういった状態か、より正確な判断を要します。症状の程度により手術が必要か否かの判断は必然となります。症状が重度で痛みが強く、血液の流れや拍動が感じられない場合は、筋膜の切開などの手術選択が必要になります。したがって、的確な判断を怠ると日常生活動作にも支障をきたしかねません。間違った判断や安易な自己判断は症状の悪化、ひいては症状が重度になることもあります。かならず専門医の指示を守り、適切な治療・指導を受けましょう。練習前後の患部のストレッチと練習後のアイシングは必要不可欠です。アイシングなどの消炎処置は必ず心がけましょう。

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