東洋医学では、身体を上・中・下の三部に分け、この三部を天・人・地と対応させて捉えることがあります。このような認識は、人は天地の間で生かされているとするエコロジカルな考え方、すなわち自然との共生といった素朴な考え方に通じます。身体の三部は、上焦・中焦・下焦と呼ばれ、これを合わせて三焦と称します。三焦は自然の気との交流を活発化させ、健康増進をはかろうとする臓腑で、この三焦の作用を鼓舞するツボが陽池穴です。陽地は、手関節の背面の中央に取ります。