感情は各々の経絡（ツボの流れ）が関連しています。
「笑」は心経、「思」は脾経、「憂」は肺経と大腸経、「恐」は腎経、「怒」は肝経がそれぞれ支配しています。
心経が高ぶると「喜びの涙」、脾経が高ぶると「うれい、思い込みの涙」、肺経・大腸経が高ぶると「悲しみの涙」、腎経が高ぶると「恐れの涙」、肝経が極度に高ぶると「怒りの涙」、とそれぞれの経絡が関連し涙を出します。これらは東洋医学で「五志」といわれ、涙にも様々な五志の涙があります。
人間の感情は肝経を中心に働き、試合前などの極度の緊張は肝経が高ぶる結果の現れです。緊張から体がガチガチになる、この様に体が動かない状態も肝経の影響です。
緊張をやわらげるためには肝経の流れをしずめてあげ、脾経・胃経の流れを高めてあげるとよいでしょう。
極度の緊張には大敦穴と三里穴に刺激をしましょう。大敦穴は足の第１趾の爪の内側に、三里穴は膝の下外側にとります。試合前に緊張してきたと思えばスパイクを脱いで刺激すれば落ち着きプレーに集中できるでしょう。