トップアスリートは「奥歯がガタガタ!」と関連施設の歯科医師から報告を受けた時は驚かされました。野球選手であれば投手がボールを投げる瞬間、打者は打つ瞬間、関取は立ち合いの瞬間、ラグビーやフットボール選手はコンタクトする瞬間にそれぞれ力を集中させ、奥歯をかみしめます。その結果、トップアスリート・一流選手ほど奥歯がガタガタになっていたのでしょう。
奥歯の周囲や顎関節の部分は、東洋医学でいわれる胆経、三焦経、大腸経、小腸経といった大切な経絡が集中しています。これらの経絡は肩、腕、足へとつながるツボの流れがあり、奥歯やアゴが弱いと筋肉の動きも弱ってくると考えられています。
東洋医学には「面口(顔や口の周囲の疾患)合谷に取穴せよ」という言葉があります。合谷穴は奥歯が痛む時や抜歯でハリ麻酔の時に使うツボです。筋力の動きが弱っている時もこの「合谷」を使いましょう。合谷穴は手の親指と人差し指のつけねにとります。
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