東洋医学に「五行説」という理論があります。子供達に大人気のポケットモンスターも「五行説」によってモンスターを分類しています。一週間は日月火水木金土の曜日に分類され、日(太陽)と月は宇宙にあり、残りの木火土金水は全て地球上にあり、互いに助け合い、時に反発をしながら活動しています。例えば、水は木を育み、火を消す。木は燃えて火になり土の養分として吸収される。火は灰になり土となり、金を溶かす。こういった一連の相互作用でバランスをとり、「相生相剋」の作用をしています。
同じように人間の体の中にある経絡(肝系、心系、脾系、肺系、腎系)などもお互いに助け合い、時に反発し合い、バランスをとり調和を図っています。そのバランスの変調の中で目に見えてわかる現象が白髪です。加齢による老化現象が主な誘因で、東洋医学では毛髪や歯は腎経(腎臓に関連するツボの流れ)が主体にコントロールし、目、筋肉などは肝経(肝臓に関連するツボの流れ)が主体にコントロールします。「肝腎かなめ」という表現の如く、肝経・腎経は人体の経絡の中で最も重要な働きをしています。年齢を重ねるにつれ、これらの経絡や気の流れが弱くなれば、黒髪が白髪へと様変わりし、歯も弱り、しだいに目も遠くなります。これは年を重ねるにつれ経絡のバランスが崩れ、気力が弱るために起こる現象です。治療は全体の経絡バランスを整え、補正する事が大切である。
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