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東洋医学四千年の歴史

矢印 ≫31 【極冷の飲料水には要注意】

東洋医学では消化された栄養物質は「脾経」が運搬すると考えられています。脾経を通じ必要な栄養を筋肉や手足に送ることによって日常生活はもとより、活発な運動を可能にします。
その脾経が最も嫌うのが「湿」であり、つまり「水気」です。東洋医学では「脾は湿を憎み。胃は燥を嫌う」という学説があります。これは「脾は過剰な水分を排泄し必要な栄養分だけを四肢や筋肉へ運搬し、胃は消化のために水分を必要とする」という意味である。したがって、水分の過剰摂取や冷えが、脾経の働きを停滞させ、手足の倦怠感や、全身のだるさ、食欲不振などの現象をひきおこします。
夏になれば体のだるさを感じ、消化不良により下痢をする人が増えます。これは冷たい物を多飲するあまり、冷たさと水気で脾経を刺激し、脾経が減弱している現象です。日常生活では、水分摂取は必要不可欠ですが、冷たい飲料水の急激な摂取は極力避け、こまめに喉を潤す程度の水分摂取を心がけましょう。体のだるさや下痢症状、お腹の張り感や冷えた感じがあれば隠白穴に温灸がおすすめです。隠白穴は足の第一趾内側爪甲根部にとります。

隠白穴

 

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